不動産担保ローンは借りない方が良い?デメリットとメリットは?

不動産担保ローンのメリット・デメリット

 お金を借りる際、返済ができなくなった場合にお金を回収する手段のことを「担保」といいます。担保の対象となるものは、土地や建物といった不動産や、保証人・連帯保証人と言われる「人」です。この中で不動産を担保にお金を借りるローンのことを、不動産担保ローン、担保を取らずにお金を借りるローンのことを無担保ローンと言います。
 一般的には、不動産担保ローンは無担保ローンに比べて大きな金額を低金利で、長期に借りられます。これは、銀行(や消費者金融会社)にとって、借主が万が一返済ができなくなったとしても、担保不動産を売って債権を回収することができ、貸し倒れのリスクが低いことが理由です。
 この記事では不動産担保ローンのメリット・デメリットを説明しますので、最後まで読んでいただければ借りた方がよいかどうかの判断ができるようになります。

土地や建物を担保にお金を借りるメリットとは?

無担保ローンに比べて、不動産担保ローンのメリットは、①低金利で融資を受けられる②多額のお金を借りやすい③返済期間を長く設定できるの3つのメリットがあります。

①低金利で融資を受けられる

不動産と言う担保があると貸し倒れリスクが低いので、低金利で融資を受けることができます。

②多額のお金を借りやすい

融資金額は、借主の返済能力に加えて不動産の価値も判断基準となりますので、無担保ローンに比べて多額のお金を借りることができます。無担保ローンで借りられる金額は最大でも1000万円ですが、不動産担保ローンは不動産の価値によっては数千万~1億円近くまで借りられるところもあります。

③返済期間を長く設定できる

返済期間についても、無担保ローンよりも長く、20年~30年といった返済期間の設定が可能です。

不動産担保ローンのデメリットは?

不動産を担保に入れてお金を借りるデメリットは、①手数料が高い、②審査に時間がかかる、③万が一返済ができなかった場合には土地や建物を失うかもしれない、の3つです。

デメリット①手数料が高い

不動産を担保に入れる際には、(根)抵当権の設定登記が必要で、登録免許税(印紙代)と司法書士への手数料がかかります。これは、借入金額にもよりますが、数万円~数十万円にもなりますので、低金利で借りられても状況によっては、利息よりも高くなってしまうことがあります。

デメリット②審査に時間がかかる

不動産を担保にする場合には不動産が幾らで売れるかといった、査定を行う必要があり、最低でも数日~1週間程度の時間がかかります。また、登記手続きにも時間がかかりますので、時間の余裕がないと不動産担保ローンを利用することは難しいです。

デメリット③万が一返済ができなかった場合には不動産を失うことになる

万が一返済ができなかった場合には、不動産を失うことになります。担保に入れた不動産が実際に使っていない土地建物なら良いですが、自宅を担保に入れていた場合は生活の基盤を失うことになりますので、大きなリスクとなります。

まとめ

不動産担保ローンを使う場合には、上記のメリット・デメリットを考えて利用することが大切です。特に自宅の不動産を担保に入れる場合には、生活の基盤を失う可能性がありますので慎重に考えましょう。また、無担保ローンでも不動産担保ローンでも選択できる場合には、金利だけではなく登記手数料なども考慮に入れておくことが大切です。

タイトルとURLをコピーしました